歯科治療理念
日光手前の今市で生まれ、宇都宮に出て開業、もう人生のほぼ半分を歯科医師として過しています。
開業当時、まだ‘予防歯科’という言葉も無く、医院に来てくださる患者さんの口の中は虫歯の洪水ということも
少なくはなかったのです。
なぜこうなってしまうんだろう?
いったいどうすればいいのだろう??
(悩み、時には患者さんに対してつい強い口調になってしまうこともありました・・ごめんなさい)
その後、患者さんの生活パターンを色々聞いてみてわかったことは、夜、ハミガキをしていない人がとても多い!
ということでした。ほとんどの方は朝目覚めてすぐハミガキをします。
しかし、夜寝る前のハミガキという習慣がなかったのです。
虫歯の原因はココだ!!
さらに、虫歯の悪化を含め、歯周病の患者さんも多く、治療をしてもなかなか完治しない。
特に、虫歯や歯周病を繰り返す患者さんには、夜、お酒を召し上がって、そのまま床に就いてしまう人が多く
見受けられました。
さてここからでした。
毎日の生活習慣を変えるということは、とても大変です。
私の言いたいことはなかなか患者さんにはうまく伝わらなかったのですが、何年間もかけて
夜寝る前の歯磨き習慣
この推奨を励行してきました。
今では、来院される患者さんの口の中も、ほとんどが健康に近い状態です。
歯周病も、早めの治療であればお薬で治ります。
患者さんの生活習慣を少し変えていただくこと、患者さんご自身のご協力で、私の治療もスムーズに進み
いつまでも、ご自分の歯で食事が出来る生活を送っていただけるものと思っています。
【追伸】ベロも磨いて下さい
東日本大震災では、歯(特にベロ)を磨かなかった為に肺炎になってしまった方が大勢でてしまいました。
ベロにつく汚れを舌苔(ぜったい)と言います。
舌苔は、唾液、食べかすがベロに付着した集合体です。
舌苔は、歯垢と同様、細菌(肺炎球菌など)の温床であり、そこで繁殖した細菌が口臭の原因になったり、肺炎球菌が気管に入って肺炎になったりします。
東日本大震災では、肺炎にかかる人が大勢現れて問題になりました。
歯を磨くことはもちろんですが、ぜひベロも磨くようにして下さい。